少子化対策に思うこと
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幼保無償化が始まった
我が家のうり坊達が幼稚園のころ、毎月の幼稚園への支払いは一人4万に近かった。
それはとってもキツイ支払いで、
しかも我が家はうり坊①と
うり坊②の年の差が
2歳しか離れていなかったため、
うり坊①が年長の頃、うり坊②は年少で
ダブルで保育料がかかっていた!
(月8万くらい)
今思えばよく払ってこられたと思う。
私はその頃働いてなかったので、
うり坊パパ一人の働きで払っていた
(感謝!)
うり坊②を年中から幼稚園に入れて、
2年保育にし、
W支払いをかわす方法もあったが、
あの頃は今のように
「待機児童ゼロ」なんて言葉もなく、
保育園は当然入れない、
しかも幼稚園も入園困難との情報が流れ、
年中からだとなかなか入れないよ、
年少から入れたほうが良いよ。
という噂がが当たり前のように流れていた。
(なんか今思えば、
幼稚園の作戦だったよーな気がする)
その支払いのキツさから思うに、
無償化に対して反対をする
理由はない。
しかし・・・
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統計からみる日本の家庭状況
「男女共同参画白書(H30)」より
男性の家事・育児の実施状況
平成28年における6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連に費やす時間
一日=83分
家事だけの実施状況
★共働き夫婦の世帯で8割の男性は家事を行っていない
★妻が専業主婦の世帯では約9割の男性は家事を行っていない
育児だけの実施状況
★妻の就業状態にかかわらず(奥さんが働いていても働いてなくても)
約7割の夫が育児を行っていない
介護している雇用者の状況
★男性:正規職員=月に3日以内が32.5%と最も多い
★女性:正規職員=週6日以上が30.7%と最も多い
「労働統計」より
1日当たりの家事・育児時間
正規職員の男性=1時間未満が最も多く37.1%
正規職員の女性=4~6時間が最も多く31.3%
ちなみに非正規職員の女性の家事育児時間は?=8時間以上が最も多く36.1%
男女同じく正社員でも、日本の家庭のほとんどは、
家事も育児もそして介護も女性の力に頼っていることがわかります。
「児童手当」は子どもを持つ親御さんはよく知っていると思います。
年収制限はありますが、
0~3歳までは一律15,000円、
それ以外の年齢では1人目2人目は月10,000円、
3人目になると月15,000円貰えます。
しかし、3人目で増える手当は、私が知る限りこの「児童手当」だけです。
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なぜ子供が多いほど一人当たりの金額が安くなっちゃうの?
母子家庭手当(児童扶養手当)※父子家庭ももらえるよ
子ども1人目42,910円(満額)
子ども2人目+10,140円(満額)
子ども3人目+6,080円(満額)
これは、私が住んでいる市の金額です。
3人いたら月額58,230円ですね。
子ども1人の家庭と子ども3人の家庭と比べたら、
どっちが生活が苦しくなるかよーーーくわかります。
労災・厚生年金・国民年金の遺族年金※2019.10現在
(それぞれの支給要件など細かい説明はここでは省きます。)
子ども1人目2人目=1人につき242,300円(年額)
子ども3人目以降=一人につき74,800円(年額)
3人目になると、
いきなり1/3です(-_-;)
3人目は他の2人に比べて
生活するのにそんなにお金がかからない?
どうして一人当たりの金額×3人ではなく、
子供が増えるほど減ってしまうのでしょう?
学費や生活費、その他もろもろの出費が、
1人目の子どもより
3人目のほうが安くなるなんて事が
あるのでしょうか?
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まとめ
統計や制度から見るに日本の女性は、
結婚しているときは、家事育児、そして介護にほとんどの時間を費やし、
さらに仕事もする。
万が一、夫婦になんらかのトラブルがあり離婚すれば
子どもの数が多いほど減らされる手当を受け貧困に陥る図式になっています。
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本当に少子化対策をしたいなら
家庭が円満で収入もそこそこあって、、、
そういう恵まれた状況は
誰にでもあるわけではないし、
いつか突然、
それは壊れてしまうかもしれない。
例えば離婚。
どんなに夫婦が努力しても
壊れてしまう家庭は壊れます。
一番の被害を受けるのは
その家庭の子ども。
養育費不払いの問題も深刻です。
幼保無償化も良いけど、
「そんな伴侶だったら、
とっとと離婚しちゃいなよ!」
「結婚してなくても大丈夫!」
「日本の社会は、
あなたが安心して
子どもを育てられるように
してあるから!!」
と言い切れるくらい、
学費や生活の保護を充実させて欲しい。
住居の確保、学費の免除、
生活費手当の拡充、就業支援など。
もちろん今も多少の補助はあるけど、
少なすぎる。
本当に少子化対策するのなら、
一番は女性の不安を
無くすこと。
とうり坊のママは思うのです。。。